第9回 パソコンに中国語ウィンドウズを入れよう!それをリモート操作しよう!

 OS(オペレーションシステム)というのは、パソコンを動かす上での基幹ソフトです。
ご承知の通り、ウィンドウズというOSが世界の圧倒的シェアを占めています。

ところが、このウィンドウズでは多言語化がまだまだ進んでいません。
日本語OSの上で中国語のソフトを使ったりすると文字化けや様々な問題が起きます。
また、ソフト上的にはまだましですが、インターネットやメールで外国語を使うにもまだまだ苦労します。

日本人が開発したTRONというOSは、アメリカが必死になって潰した程優れたOSだそうですが、このTRONでは、初めから多言語を使う、という考えの基に作られていますので、OS内で様々な言語を使う事が出来るそうです。
また、マックも最近では、OSレベルで多言語が使えるそうです。
ウィンドウズもシェアを持っているOSなので、中国語を使う身としては、早く対応して欲しいものです。

このように、ウィンドウズ上で、多言語を使うのは厄介ですが、様々な言語のOSは出しているので、それぞれの言語のバージョンで、それぞれの言語を使う分には問題がありません。
さて、ウィンドウズでも2000から、マルチブートをサポートするようになりました。
マルチブートとは、デュアルブートとも呼ばれ、簡単に言うと、一台のパソコンに複数のOSを入れ、共存させ、起動時にどのOSを使うか選ぶという事です。

マルチブートを行うと、パソコンを起動すると、どのOSを使うか選ぶ事が出来ます。
例えば、ウィンドウズとLinuxを選択起動する事が出来ます。
この方法を使えば、日本語と中国語のウィンドウズを共存させ、使い分ける事が出来ます。
基本的には起動の際に選択するので、切り替えるにはパソコンを再起動させる必要があります。

今回は、このマルチブートの行い方、また、その応用として、再起動せずとも、切り替える方法を解説してみたいと思います。

!注意!
マルチブートは、非常に有意義ですし、楽しいですが、一歩間違えると、大事なデータを消してしまう恐れがあります。
行う際には十分にご注意下さい。私が責任を持つ事は出来ません。
今回の作業は、パソコンがある程度慣れている人を対象にしています。
楽しめませんが、慣れない人は止めていた方が無難です。

<用意する物>

1)日本語ウィンドウズ(2000、XP)のCDROM
2)中国語ウィンドウズ(2000、XP)のCDROM
3)パソコン本体×2台(VNCを使わない場合は1台)
4)各デバイスのドライバ(なくても何とかなる場合もあります)
5)ルーターやハブ(VNCを使わない場合はいりません)


ウィンドウズは98などのバージョンでもマルチブート出来ますが、98同士だと、他のソフトが必要になる場合があります。
98+2000などの組み合わせなら比較的容易です。2000同士などがお勧めです。
パソコン本体は、拡張機能やドライバの関係、作業のし易さなどから、デスクトップの方が良いと思います。

<手順>

1)マルチブート

OSをインストールする前に慣れない作業をせねばなりません。
パーティションを弄くり、フォーマットします。
パーティションとは、区分けの事です。
パソコンについているハードディスクは通常ですと、1台です。1台のハードディスクをソフト的に複数に区分けし、それぞれの区域にOSをインストールします。
一つの区域に複数のOSを入れる事は通常しません。
フォーマットとは、初期化の事です。
現在ハードディスクに書き込まれているデータを削除しさらぴんにします。

まず、パソコンを立ち上げます。すると、大抵このような画面が出来ます。

画面の下などに、DelキーとかF2キーを押すと、セットアップになります、というような英語が表示されます。
写真の場合は<Del>です。この画面が表示されるのは数秒ですので、急いで対象のキーを押して下さい。

暫くすると、今度は大抵このような画面が出てきます。これがBIOSと呼ばれる設定画面です。

この画面はメーカーによって異なります。
設定しなければならないのは、起動ディスクの設定です。
英語なので戸惑うかも知れませんが、Bootと書かれているような所を探して下さい。
画面だと、1st Boot Deviceなどと書かれていますが、キーボードでここを操作し、一番に起動する(1st Boot)がCDROMになるようにして下さい。二番目はハードディスクなどで良いです。

設定が終わったら、保存してBIOSを終了します。
ほとんどの場合だと、キーボード左上のEscキーを押すと、2回ほど押すか、Exitを選択すると、これまた英語ですが、変更を保存して終了、変更を保存せずに終了、というような選択が出てきます。
変更を保存して終了を選択して下さい。


そうしますと、パソコンが再起動されます。一息つきたい方は、(もし今すでに別のウィンドウズなどが入っているのでしたら急いで)パソコンの電源を落として下さい。

作業の継続は、パソコンが立ち上がったと同時にすばやく、CDトレイを開き、中国語ウィンドウズ(または日本語ウィンドウズ。両方とも2000の場合はどちらが先でも良い)のCDROMを挿入します。

パソコンが立ち上がって来ると、どれかキーを押すと、CDから起動します、というような画面が出ます。

すぐにキーボードの適当なキーを押して下さい。

CDROMが動き始め、ちょっと時間がかかりますが、次のようなブルーの画面が出てきます。

さあ、いよいよ本番の作業です!

基本的には画面の指示に従って下さい。以下の説明は私の場合はこうでした、という事です。
まずはENTERキーを押し、次に契約に同意するか求められる画面が出ますので、納得したら、F8キーを押します。


次の画面では、すでにOSが入っている状態になっています。

Escキーを押し、作業を続行します。


C:、D:となっているのは、すでにパーティションが区分けされている状態です。
Dキーを押して、全てのパーティションを削除します。
すると、区分けされていないハードディスクになります。
そして、Cキーを押すと、新たに区分け出来ます。
OSを複数入れる場合は、同じだけ区分けした方が良いので、二つ以上に区分けします。
よって、ハードディスクの容量を二つの場合でしたら、例えば半々に分けて下さい。画面上に数字を入れるようになるはずです。
今回は二つのOSですので、二つに区分けする事とし、二回同じ作業を行い、C:とD:に分けました。

最初はC:の中に中国語ウィンドウズを入れる事とします。
区分けが終わったら、Enterキーを押して、インストールします。
フォーマットしますか?と画面に出るはずですので、フォーマットしましょう。

フォーマットとインストールには時間がかかります。
ずっと画面を見ていると疲れますので、暫く待って下さい。
インストールが終わると、パソコンが再起動します。
今度はCDからでなく、ハードディスクから立ち上がります。

プロダクトキーを入力したり、ウィンドウズの設定をしたります。
これらの作業は、実際に画面に表示されている通りに従って下さい。
インストールの最終設定が行われ、パソコンに改めて、ウィンドウズがインストールされました。
再起動されると思いますので、CDROMを抜いて下さい。
再起動したら、必要なドライバをインストールして下さい。

最初のウィンドウズのインストールが終わったら、次のウィンドウズです。
作業としては、CDROMから立ち上げ、今度はD:に入れます。
全く同じ作業ですので、最初が出来ていれば問題ないはずです。

二つのウィンドウズが一台のパソコンにインストールされました!
パソコンを立ち上げると、次のような画面が出て、どちらの言語にするか選択出来るようになります。

両方とも同じ2000だと、全く同じなので分かり難いですが、どちらかが中国語で、もう一方が日本語となっています。
ちゃんと中国語ウィンドウズが立ち上がりました。

これでマルチブート環境が完成しました!

2)VNCをインストールし、同時に複数のウィンドウズを操作する

マルチブートだけでも十分に楽しいのですが、実作業をもっと楽にするために、ネットワークを通じた遠隔操作システムを導入します。
パソコンをパソコンを使って遠隔操作出来れば、日本語ウィンドウズ上で、中国語ウィンドウズが使えるようになり、いちいち再起動せずとも、両方の言語のウィンドウズが同時に使えるようになります。

パソコンが二台あるとして、一台には中国語ウィンドウズ、もう一台には日本語ウィンドウズが入っていると仮定します。
そして、ルーターなどを通じて、LANで回線が繋がっているとします。

どちらのウィンドウズが先でも良いのですが、http://www.realvnc.com/download.htmlよりFree版のVNCというソフトをダウンロードします。

VNCには日本語版もありますが、中国語のウィンドウズにインストールする事を考えると、この英語版をダウンロードした方が良いでしょう。

ファイルをダブルクリックしてインストーラーを立ち上げ、指示にしたがって、ソフトをインストールします。

もう一方のウィンドウズにも同じようにVNCをインストールして下さい。

両方のウィンドウズにインストールが終わったら、操作される側のウィンドウズのVNCを立ち上げます。VNCはSeverとViewerがあります。
操作される側は、Severを立ち上げます。

Configure(設定)から遠隔操作する際のパスワードを設定します。

設定が終わったら、操作されたい側のパソコンのIPアドレスをチェックします。
コマンドプロンプトを立ち上げ、「ipconfig」と入力し、Enterキーを押します。
すると画面上にIP Address・・・:192.168.0.2というように表示されます。
これが操作される側のパソコンのローカルのIPアドレスです。メモしておきましょう。

これで遠隔操作の準備が整いました!
次に操作したい側のパソコンのVNCのViewerを立ち上げます。
Serverの欄には、先ほど調べた操作される側のパソコンのIPアドレスを入力します。
続いてパスワードを入れる画面が出ますので、先ほど設定したパスワードを入力します。
と、このように、日本語のウィンドウズ上に、中国語ウィンドウズが表示され、遠隔操作が可能になります。


アイデア次第で、色々楽しめると思います。
ルーターの設定(ポートを開放し、ポートフォワーディングを行う)が必要なので、さらに作業が増えますが、インターネットを通じて、出先から自宅のパソコンを操作する事も出来ます。
もちろん日本語ウィンドウズ同士の遠隔操作も可能ですし、それが一般的な使い方で、今回はそれを応用しただけです。
弱点は、ファイルのやり取りと音声のやり取りが出来ないことくらいです。テキストであれば、クリップボードにコピーすることは出来ます。

色々やってみて、マルチブート環境を楽しんで下さい。
私はQQを快適にやるために、要らないパソコンを使って導入しました。

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